コルトm1851ネイビー
伝七捕物帳の捕物道具
今回は、中村梅之助版伝七捕物帳で、黒門町の伝七親分が使う捕物道具についてです。
先ず、伝七親分は岡っ引きです。
この「岡っ引き」というのは、十手を持っていますが奉行所非公認の存在で、町方同心などから私的に雇われることで、給金を得る事ができます。
その時は、岡っ引きや目明かしとしてでは無く、名目上は「小者」として、同心が雇い入れた使用人という位置付けにされていました。
さらに、十手も必要に応じて奉行所に借りに行く、実費で製作する、雇い主から拝領するなど様々です。
また、十手はよく「銭形平次の十手」などとして、黒い房紐がついているものや、「岡っ引きの十手」として、赤や青の房紐がついている十手が売られていますが、江戸の岡っ引きは、房付きの十手は持ちませんし、赤い房付きの十手は町奉行配下の者や火付盗賊改が持つ十手につきますので、町人で非公認である岡っ引きでは所持できません。
多分、赤い紐のみで先端に分銅のついているものなら、江戸の岡っ引きも所持できたと思います。
「新五捕物帳」の駒形の新五の十手が、それですので。
「江戸の岡っ引き」は、房付き十手は持ちませんので、よく手の内(持ち手)に藤を巻いたもの、羅紗布を巻いたもの、麻糸を巻いたものを所持したそうです。
「大坂の岡っ引き」は、それではありません。
大坂は四人の目明かし親分衆がおり、彼らは赤い房紐付きの十手を持ち、その親分のところの若衆は、銭形平次のように黒い房紐付きの十手を持ったようです。
目明かし、岡っ引き、呼び方も様々ですし、地方によっても異なります。
本題の「黒門町の伝七」に、戻ります。
伝七親分は、江戸の岡っ引きです。
しかし、彼はなぜか紫房の十手を持っています。
これは...
伝七は元々罪人であったが、北町奉行・遠山左衛門尉が伝七の気風と器量に惚れ込み、伝七を赦免する代わりに小者に任命したため、岡っ引だが紫房の十手やなえしを所持している。
という理由があるからのようです。
伝七親分は十手の他に、「なえし」と呼ばれる鈎無十手と万力鎖も使います。
↓なえし(鈎無し十手)
↓万力鎖
伝七親分は、時には十手と万力鎖で、時には十手となえしの組み合わせで、悪党と闘います。
この十手となえしの組み合わせ、右手になえし左手に十手なら「双角(そうかく)」という、正木流の町方同心十手捕縄扱い様にある型になるのですが、伝七親分はその逆ですので、これも双角というのかは不明です。
ここで正木流と言いました。
伝七親分は正木流十手術の使い手という設定もあり、捕物の前には「破邪顕正の構え」を披露したり、万力鎖を使う時には「霞の構え」も披露します。
↓破邪顕正の構え
中村梅之助さんは、伝七を演じる際に、実際に正木流万力鎖術を習ったようなので、梅之助さんの万力鎖術は本物ですね。
分銅鎖は同心暁蘭之介で、蘭之介がたまに使いますが、なえしが登場するのは珍しいと思います。
杉良太郎さんの時代劇は、十手面で見ても面白ですよ。
毎度ながら、伝七親分が使用する十手やなえしを再現しました。
なえしは木製で、アルミテープで仕上げています。
十手と万力鎖は既製品です(十手の房紐は後付けです)。
↓十手
↓万力鎖
これでちょっとした伝七親分気分が味わえます。
長文失礼いたしました。
どうしても十手関連になりますと、力が入ってしまうため、いつもより多めになってしまう気がします。
皆様の時代劇鑑賞の参考になれば、幸いです。
価値があるとは知らなかった
コルトローマン...最近はそれが欲しくて頻繁にヤフオクを覗いています。
あるにはあるのですが、落札出来ず~と、まだ手に入れていません。
で、現在に至ってもあるモデルガンを、コルトローマンの代用として使っています。
今回は、それについてです。
↓関連記事
上の記事にもあるのですが、私はこれをコルトローマンの代用にしています。
タナカワークス:
コルトディテクティブスペシャル 2inch
ジュピターフィニッシュver
です。
上の記事でもレビューはしていますが、不十分なところがあると思いますので、それも兼ねて。
箱にもあるように「ミッドナイトブルー」ゆえ、HWの地肌丸出しと違い、美しく輝いています。
(左:MGC HWコルトローマン、右:今回のもの)
シュラウドの無いハンドガンは、私はコルト社派です。
なので、このディテクティブやローマンなどは、銃口周り、バレル周りがとても好きです。
実銃は口径9㎜、38スペシャル弾を使用します。
38スペシャル弾のリブを模したものが、シリンダー後部に付いています。
タナカのリボルバーガスガンは、ペガサスというもので、ガスタンクがシリンダーに内蔵されています。
そのため、ガス注入口はシリンダー後部にあります。
シリンダー内蔵型ゆえライブカートリッジ仕様ではないのですが、そのおかげでパックマイヤーやアルタモントと言った、実銃メーカーのグリップが直付け可能です。
ガスガンでこれが出来るのは、とても嬉しいです。
先程も、コルトディテクティブスペシャルを、コルトローマンの代用にすると言いました。
使用弾薬の違いや、銃身のくびれなど、異なる部分はありますが、スナブノーズですしコルト社ですから、このディテクティブが1番ローマンに近いと思います。
ローマンを持っていないため、比較は出来ないのですが、とりあえず、各社ニューローマンと並べてみます。
- 左:コクサイ ABS樹脂ニューローマン
- 中:今回のもの
- 右:MGC HWニューローマン
ディテクティブは、コクサイ:ニューローマン程の大きさです。
昔、タナカワークスが発売していたシュラウド付きのディテクティブは、ニューローマンそっくりです。
このタイプのディテクティブは、結構ネットオークションで見かけるので、いつか欲しいです。
サバゲー関連のこの記事にもディテクティブは出しました。
しかし、これってそんな簡単に手に入るものでは無いのですね。
自分がこのモデルガンを3挺もお店で目にしているので、気楽に「ローマンの代用になります!」なんて言ってしまい、すみません。
鍔鉤十手や鍔十手
久しぶりの十手ネタです。
時代劇にも登場する「鍔十手」または「鍔鉤十手」、今回はそれについてです。
名前の通り、十手に刀の鍔がついて十手を「鍔十手」や「鍔鉤十手」と言い、刀奪いの鉤があるものを「鍔鉤十手」、鉤がない、なえし(鉤無し十手)に鍔をつけた十手を「鍔十手」と言います。
この十手には共通点があります。
それは...
火付盗賊改の十手
(ひつけ とうぞく あらため)
という事です。
火付盗賊改、通称:火盗改(かとう あらため)と言い、江戸時代初期に設立された臨時警察で、博徒やならず者、火付け、盗賊の取り締まりを行なう組織です。
当時も町奉行所はありましたが、生捕りを行う町方では、非武装ゆえ凶賊相手では手に負えないため、これらを武力制圧するために、火付盗賊改が設立されたとか。
火盗改は、怪しい者であれば武士、町人、僧侶など身分に関わらず捕縛できるため、また苛烈を極めた捜査ゆえに誤認逮捕も多かったらしく、長谷川平蔵などごく一部以外は嫌われていたようです。
時代劇で、悪役が多いのも頷けます。
もちろん、その苛烈を極めた捜査ゆえの功績もあり、「鬼勘解由」、「鬼勘」と呼ばれた江戸初期の火盗改長官「中山勘解由」は、当時江戸で問題となっていた旗本奴:大小神祇組(だいしょう じんぎ ぐみ)を取り締まり、弾圧し、壊滅に追い込んだようです。
※画像は「鳳城の花嫁」から
前述にもあるように、火盗改は凶暴な博徒や賊徒を相手に取り締まりを行うため、十手も実践向きのものを採用しています。
町奉行所の同心とは異なり、火盗改の十手には官給品に制度は無く、ごつくて強固な十手を採用していたようです。
そのため、よく見る十手とは異なり、握り心地をよくするため、手の内(柄の部分)に握柄をつけた十手が多く存在します。
私は、それらを基に3年くらい前に鍔鉤十手を製作いたしました。
φ12㎜の木材丸棒を清目に使い、鉤も角材で作っています。
鍔はワッシャー(座金)を2枚重ねてつけているため、ずっしりとしています。
手の内には、内径φ13㎜の塩ビ管を使用し、握柄を表しています。
私が製作した十手の中でも、気に入っている十手ゆえ、また製作したいと思います。
次製作するならば、この鍔鉤十手も良いですが、なえしに鍔をつけたような鍔十手も、作ってみたいです。
↓この十手が、ここで紹介した鍔鉤十手になりました。
鍔十手、鍔鉤十手は時代劇でも確認できます。
火付盗賊改作品である「鬼平犯科帳」の火盗改与力同心が持っているものが鍔鉤十手です。
下画像で、鬼平こと長谷川平蔵が持っている十手は、鍔十手のように見えます。
鍔十手より、鍔鉤十手の方が登場率が高く、鍔十手と思われるものは、1974年NET版「右門捕物帖」第27話以降のOPや、同心暁蘭之介のOPで、確認することができます。
右門捕物帖OPと同心暁蘭之介OPに共通する鍔十手は、鬼平の十手として知られているものに似ています。
※時代考証家:名和弓雄氏の私物だと思われます。
追記(2022年3月12日)
破れ奉行第22話や、松方弘樹さん以降の大江戸捜査網第3シリーズで、握り柄のみで鍔のない火盗改の十手を見ることができます。
鍔はなくても、棒は六角形で大ぶりの刀奪いの鉤と、実践向きの作りとなっております。
同田貫といえば...破れ傘刀舟!
今回は、時代劇「破れ傘刀舟悪人狩り」で、影響を受け、購入したものになります。
※購入したのは、今から約7年前です。
↓関連記事
まあ、『破れ傘刀舟で影響を受けて買った』と言ったら、もうアレぐらいです。
そうです...。
アレでございます。
これです.....。
では、どうぞ。
同田貫正国拵え 2尺5寸 居合刀
です。
もちろん、これは居合刀(模造刀)なので真剣ではありません。
正国拵えなので、「藤原正国拵え」だと思います。
ここで、少し。
- 「同田貫」...これは刀工集団の名前で、九州肥後国菊池の同田貫(地名)を拠点に、永禄頃から活躍した刀工の一群です(wikiより)。したがって同田貫自体が刀の名前ではありません。
- 「藤原正国」...これが刀の名前になります。その中の一振に藤原正国というものがあります。
これは同田貫の居合刀の中では安い方で、確か6万円程で、購入しました。
同田貫藤原正国拵えは、劇中プロップのような物だと、安くて20万円程で、子連れ狼に登場するような物だと、一振50万円します。
では、この同田貫正国拵えを、見ていきましょう。
◉全体
2尺5寸だけあり、一枚に収めるのが大変です。
同田貫正国は、質実剛健を形にしたような日本刀で、飾り気がなく、落ち着いた感じの刀です。
そのため、芸術的な要素は無く、実践向きの戦場刀として使われます。
そのため、刀工集団である同田貫は、加藤清正に召し抱えられたことでも有名です。
◉鞘
鞘は木製で、上石目仕上げをされています。
そのため、ツヤッツヤの表面ではなく、梨地のようにザラザラしております。
鐺(鞘の先端)はこのようになっています。
シンプルな金具も何もない、漆などで仕上げたような出来になっています。
下緒は、栗形に結んだままにしてあります。
鯉口は、以下のようになっています。
こちらも金具などは何もついていません。
したがって、丁寧に扱ってあげないと、割れてしまう恐れがあります。
◉刀身
同田貫派の特徴は、身幅が厚く反りが浅い刀身です。
これもそのようになっており、別の差前の刀身と比較すると分かるように、刀身も肉厚です。
(上:同田貫、下:比較用差前)
また、刀身がスッと伸びており、あまり反っていません。
刃文は、『直刃(すぐは)調に互(ぐ)の目を焼き、匂(におい)が沈んでいる』とあります。
- 匂...「マルテンサイト」という鋼の硬い組織の部分が、霞のように粒子が細かく見える物
- 互の目...丸い碁石が連続したように、規則的な丸みを帯びた刃文
...とまあ書きましたが、刃文は2重ってことだと思います。
刀身を傾けてみると直刃の刃文、互の目の刃文両方が確認できます。
刀身には、峰側に1本の太い樋(ひ)が入っています。
この樋は、刀身の重量軽減のために施したもので、1本だったり、2本だったり、物によって異なります。
◉鍔、柄、他
鍔は鉄製で、笹透かしの鍔(笹の図透鍔)になっており、丸い鍔になってります。
ハバキは焦茶色と落ち着いた感じで、楕円形の切羽も同様になっています。
柄は、黒染めされた鮫皮に、黒純綿が捻り巻きされ、金色の獅子の目貫が眩しいです。
この同田貫正国拵え、腰に差すとこのような感じになります。
無闇に鯉口を切るもんじゃないですが、せっかくなので、このように少し抜き差ししてみました。
同田貫は前述にもあるように、装飾をほとんど加えない質素な作りゆえ、美術品としての価値は低く、武器としての実戦を重視した実践刀、戦場刀と言われております。
私はやたらと装飾を施した刀は好かないゆえ、この同田貫正国は、自分に向いている差前だと思います。
この同田貫正国拵えの記事で「破れ傘刀舟悪人狩り」を出したのは、この作品で萬屋錦之介さん演じる叶刀舟の腰物が、同田貫(多分 藤原正国拵え)だからです。
和風ガンスタンド
時代劇から発想を得ました。
今回は、和風ガンスタンドについて、記事に致したいと思います。
まず、「ガンスタンド」とは...
ガンスタンドとは、モデルガンを飾る台のことです。
プラスチック製の物や、木製の物などがあります。
ハンドガンは良いですが、ライフル系の長物になりますと、また置き場所にも困ったりと...。
なので、私は家にあったこれを使います。
「刀掛け」
です。
刀掛けですので、本来なら日本刀を飾るために、使用します。
上画像の刀掛けは、ウィンチェスターライフルなど細身の長物に、適しています。
最高8振まで飾れる刀掛けもありますので、多く持っている方は、これが向いているかもしれないです。
↓こんな感じに飾れます。
もうちょっと大きめのストックに対応しているものや、高級感を出したい時には、このタイプの刀掛けが、良いと思います。
「鹿の角型刀掛け」
です。
リサイクルショップで5000円ほどで売っていたので、購入しました。
私は、このように使います。
2/3はショットガンです。
そうです、ショットガンをクレー射撃を楽しむ人の家にありそうな感じで、飾りたかったのです。
ハンドガン、特にスナブノーズ拳銃は、DAISOのスマホスタンドも使えます。
使った感じ、最長4inchってところで、上手く置ければ6~8inchも置けそうです。
まあ和風じゃないですけど。
Twitterにおける謎
私はTwitterが大嫌いですが、以下のためにアカウントを残し、活動を行なっております。
です。
多分これ以外にも目的あったと思うのですが、忘れてしまったため、すぐに浮かんだこれらを書きました。
これらのために、Twitterや当ブログを使い、情報の発信を行なっています。
しかし、中にはよくわからない連中もいるため、これをそのままにしておくのは非常に気持ち悪いため、記事にします。
先ず、Twitterにおける謎だと思っているものが、こちらです。
- フォロワー目標◉◉人!
です。
正直、フォロワー数なんてのは飾りにしかならないと思っています。
それに、フォロワーが多くてもそれに見合うだけの反応が無ければ、惨めだと思います。
YouTubeなら、確かチャンネル登録者数1000人で、チャンネルの収益化が出来るようになります(審査に受かってからですけどね)。
しかし、Twitterにはそのような機能はありません。
おそらく、フォロワーが1000人とかそれ以上行くことで、インフルエンサーにでもなれると思っているのでしょうかね。
ハッキリ言って無理ですよ。
第一に、そのフォロワー全員が当人のツイートを見ているか不明ですし、そういうのはInstagramの方が向いていると思います。
それにTwitterで有名になって、何がしたいのですか?
目的もなしに目標何人と掲げては、その何人突破が目的となってしまい、わざわざTwitterをやる意味がないと思います。
自身の承認欲を満たすためというのは、私にも当てはまるため、よく分かりますが、そのためにTwitterをやるんじゃ、それこそ本当に惨めですよ。
いいねRT数ならまだしも、フォロワー数で承認欲を満たすようになったら、もう人間として終わりだと思います。
まあ中にはフォロワー数でしかものを測れないSNS開き盲が存在していますが、そんな産業廃棄物からもいいねRTを貰うためにフォロワー数を増やすようじゃ、終わりです。
Twitterは大量にアカウントがありますので、よっぽどじゃないとGoogleとかの検索にも出にくいと思いますから、そんなに情報発信したいなら鞍替えするべきだと思います。