近江屋の御隠居の日録

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ま ろ ほ し ...まろほし?マロホシ??マロホシとは???

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上画像で、杉良太郎さん演じる町奉行所定町廻り同心・暁蘭之介が持っているのが、記事タイトルにもある一角流マロホシです。

今回は、以前製作したマロホシに手を加えましたので、それについてです。

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マロホシ - 近江屋の御隠居の日録

マロホシ単体の記事は、約3年ぶりなんですねぇ。

 

 

 

 

★項目

  1. 『一角流マロホシ』とは
  2. 『鉄人流十手』とは
  3. 製作したもの

これで行きます。

 

 

 

 

1.『一角流マロホシ』とは

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一角流手棒目録に、『マロホシ』と書かれたものがある。

図の右下には「蝋燭立ル事 有之也(蝋燭立てること これ有る也」と書かれている。

※上画像はNET1974年版「右門捕物帖」後期OPから

また、『一角流マロホシ』は、以下のものである。

マロホシは折りたたんだ長さ11㌢強、開いて組み立てた長さ21㌢5㍉である。

2枚の平型金具は蝶番で繋がれており、折り開きできる。

重ね畳まれている平型金具を左右に回し開くと、銀杏穂両鎬の槍穂が握柄の先端に現れる。

四枚を十字形にし、中心部の長方形の穴に、目釘として先端を薙刀刃状に鋭く尖らせた鍛鉄製平型金具を差し込み、開いた平型金具を固定する。

十字は握柄と槍穂、左右に出っぱった刀受けになり、握柄正面には17個の蝶番を繋ぎ合わせた、手だまりの金具が2つあり、指の間に金具をはさみ握って、手から抜け落ちないようにする。

握柄の手元末端に緒付環を付け、朱色房紐を薙刀刃状の目釘末端の小穴に通し、それを手貫紐とする。

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名和弓雄先生は、これを「上級捕吏が懐中した、護身用兼捕具であろう。」と推測しています。

マロホシは、同心暁蘭之介OP『ナワ・ユミオ捕具コレクション』のものが、子連れ狼第17話「まろほし豆庄」劇中プロップの握柄藤巻にしたものが登場します。

 

★同心暁蘭之介OP

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上記の握柄にある17個の蝶番は、画像1枚目(画面)左下にあるものが、それです。

 

子連れ狼2第17話「まろほし豆庄」

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子連れ狼2では、より実戦的な使い方が見れます。

 

 

2.『鉄人流十手』とは

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四角平型の鍛鉄板に、長さ11㌢、内幅2㌢2㍉の太刀もぎの鈎をかしめ付け、11㌢の中央部にかしめ穴を開ける。

かしめ穴の左右に突起を出し、鈎の左側突起部に長方形の目釘穴を開ける。

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※画像はイメージ

別に四角平型の鍛鉄板の下を握柄とし、末端に緒付環を埋め込む。

握柄先端に銀杏穂(槍穂)を付け、中央部にかしめ丸穴、その下に長方形の目釘穴を並べて開ける。

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※画像はイメージ

別に目釘に打つ平型金具が、緒付環についた朱色房紐に連結されている。

平型鍛鉄片の先を薙刀刃状に反らせ、先端6㌢の棟を両切刃に削り落とす。

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※画像はイメージ

十手と槍穂を十字形に開いて、目釘穴に目釘を打ち、手貫紐を調整して張っておけばそれ目釘金具は抜けず、十字は固定されて落ちることはない。

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この鉄人流十手は、またの名を『鉄人十手流十手』ともいい、宮本武蔵父・宮本無二斎肖像画にも描かれている。

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宮本武蔵は、父親の十手と刀の組み合わせから、二刀流の案を得たという話がある。

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この十手は、十字をたたんで十手として使い、十字に目釘を打った状態であれば、槍穂で敵を刺殺することが出来る。

 

 

3.製作したもの

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ずーっと勘違いしておりました。

これは『鉄人流十手』ですね。

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組み上げたマロホシ組み上げた鉄人流十手、似てはいますが、異なります。

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しかし、ここで間違いを正すことが出来て、よかったです。

いやはや、お恥ずかしい限りです。

鈎を無くし、17個の番を付ければ『一角流マロホシ』のようになりそうです。

 

 

 

 

マロホシも鉄人十手も十文字槍の穂先になり、鉄人流十手は、上手く使えば太刀もぎの鈎で制する事も可能ですね。

ここで纏めて思ったのですが、画像検索でヒットする『マロホシ』は、この鉄人流十手と足して2で割ったようなものが多く出てきますね。

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ヤフオクで製作(?)して販売いる人もいますが、十手工房様のマロホシ以外は、なんか怪しく思えてしまいます。