試作・アルミ製『 江戸町方の銀流し同心十手 』
やはり金属製に限りますね、 出来栄えはかなり良いと思います。
今回は、新規製作した『 アルミ製・銀流し同心十手(真鍮製銀流し十手)』についてです。
まず、 今回製作した十手がこちらです。
全長:28糎
九寸(27糎)の予定だったため、 1糎長くなってしまいました。
また、十手本体もですが、房紐も新案のものに変えました。
- 棒身はφ12のアルミ棒
- 鈎はφ5の真鍮製L字フック
- 握柄及び紐付環は、アサヒペンのメッキ調スプレー(ゴールド)で塗装
- 座金はM5の座金を6枚重ね、側面に銅箔テープを貼る(※)
- 紐付環はアイナットを用いて、正円形の水平回転環
- 紐付環菊座は、普段通り画鋲を採用
- 房紐は新案のものを採用
※...これは棒身直径と同寸の銅座金が無かったため。
アルミ棒を使用したため、 木製十手より重く、見た目もアルミテープより良いです。
握柄の片唐草模様は、 塗装前に紙やすりでそれっぽくしましたが、塗装後見事に消えました。
しかし、そのおかげで 塗料が付きやすくなりました。
また、 仕上げにクリアスプレーを吹いたため、紐を巻き付けても塗装面が抉れません。
※夏場の高温になる時期は、塗装面が柔らかくなって紐の編み目が付くかもしれません。
房紐は、 細紐をタッセルにしたものではなく、太めの紐を解いて作る方法を基に、最近開発中の房紐をつけました。
劇中プロップ十手に付けられる房紐が、この様な見た目です。
『 江戸町方の銀流し同心十手 』、これは 10本以上作り、 ここ数ヶ月でアイナットやスプレー塗装を覚えたため、ようやくまともな形になりました。
アルミ製は木製より若干加工に手間がかかりますが、やはり持ちごたえ、見た目などは凄く良いです。
今回は『 江戸町方の銀流し同心十手 』ですが、これの房紐を紫色もしくは浅葱色にすれば、『 関八州取締出役(関東取締出役)』の十手の様になります。
ただ、八州廻りの十手は鍛鉄製です。
アルミは非鉄金属のため、磁石を近づけても吸い付かないので、やはり町方与力同心の銀流し十手の方が合っていると思います。