勝新太郎さんの御用牙・板見半蔵の『 南蛮一品流鼻捻に似た仕込み十手 』を作る
記事タイトルの『 南蛮一品流鼻捻 』については、下記事をご覧ください。
仕込み十手 - 近江屋の御隠居の趣味録shumi-sonota-you.hatenablog.com
私的に、実写版『 御用牙・北町隠密廻り同心 板見半蔵 』は、やっぱり勝新太郎さんです。
今回は、その板見半蔵が持つ十手を真似ようと思い、製作しました。
先に、実写版『 御用牙 』で板見半蔵が持つ十手は、こちらです。
画像は『 御用牙(1972年 東宝)』より転載
画像は『 御用牙(1972年 東宝)』より転載
そうです。
これは『 仕込みの釵 』です。
原作では記事タイトル通り『 南蛮一品流鼻捻に似た十手 』という、南蛮一品流の仕込み鼻捻に似た形の仕込み十手を使います。
画像は『 御用牙(原作:小池一夫さん、作画:神田たけ志さん)』より転載
◉南蛮一品流鼻捻
画像は『 十手・捕縄事典 』より転載
勝新太郎さんの御用牙は、十手自体の形状もですが分銅を仕込んでいるのは握柄で、原作と全く異なる十手を持っております。
そのため、『 南蛮一品流鼻捻 』というより『 仕込み釵(仕込み十手)』と言った方が良いと思います。
渡辺謙さんの御用牙も同様の十手でしたが、こちらは棒身先端に分銅を仕込んでいたため、少しだけ原作に近い仕様でした。
今回製作した『 南蛮一品流鼻捻に似た仕込み釵 』が、こちらです。
- 全長:45糎
- 棒身はアルミ管を使用
- 両鈎には鎹(かすがい)を使用し、レジンで加工部分を埋めて成形
- 握柄は塩ビ管を使用し、麻縄を巻きニスで仕上げる
- 紐付環は無く、分銅を握柄末端に付け、握柄内側に鎖環を仕込む
- 分銅にはタナカワークスのガスガンに付属するBBローダーを使用
タナカワークスのガスガンに付属するBBローダー、これがほぼΦ13で塩ビ管の内径に合い、しかもプラスチックで成形しやすいため、今回の分銅案に採用しました。
鎖環は、握柄の大きさの都合あまり長く出来なかったので、分銅付け根を着脱しやすい様に針金製の円環にし、ここに延長用鎖環を取り付けれるようにしました。
握柄には麻縄を巻き、ニスで塗り固めました。
これは自分用に作ったため、全体的に粗い造りになっております。
何気に、初めて釵を造りました。