時代劇におけるウィンチェスター
という事で、『時代劇における鉄砲』から、今回はレバーアクションカービンである『ウィンチェスター銃』についてです。
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◉項目
短筒
短騎銃
馬上筒(カービン)
小銃(ライフル)
です。
今回は、時代劇に登場したもので記事を書くので、あえて劇中用語っぽくしました。
※ライフルのみ不明(『オランダ渡りの新式銃』という表現が多い)。
1.短筒
上画像にあるものが、その短筒です。
見ての通り、『ヴォルカニック・ピストル』です。
排莢装填シーンが一切ありませんので、電着式プロップだと思われます。
電着式ならではのシーンも、ございます。
バレルが、180度反対につけられております。
★登場回
- 江戸の鷹御用部屋犯科帖 第20話「戦慄!夜霧の女」
- 江戸の鷹御用部屋犯科帖 第21話「暗黒街の子連れ狼」
- 人魚亭異聞無法街の素浪人 第6話「横浜コネクション」
- 大江戸捜査網(第3シリーズ)第473話「妖花一輪 男殺しの手毬唄」
2.短騎銃
良い呼び方が、浮かびませんでした。
所謂『ランダルカスタム』です。
おそらく、MGC製金属モデルガンベースでしょう。
国産銃として紹介された話があり、大江戸捜査網第3シリーズでは「信州の鉄砲鍛冶:片井京助が発明した最新式の鉄砲」と言われているシーンがあります。
設定では、確か将軍献上品の鉄砲でしたので、木製ストックに彫刻が施されております。
当時の時代劇の、こういうシーンはとても好きです。
★登場回
3.馬上筒(カービン)
『ウィンチェスターカービン』です。
形的に、MGC製m73カービンですかね。
これは後述するライフル共に、頻繁に登場します。
ライフルとの違いは、円形の銃身と、先台(フォアグリップ)と銃身が楕円形の胴金で固定されているところです。
このタイプの73カービンは、私が知ったきっかけという事もあり、『必殺からくり人血風編』のイメージがあります。
このタイプは、なぜか狙撃鏡がつけられ、狙撃銃としてよく登場します。
大江戸捜査網では、さらにMGC製と思われる『Cal.44-40カートリッジ』も確認できます。
★登場回
- 必殺からくり人血風編 第3話、第5話〜第7話、第9話、第10話
- 江戸の牙 第21話「生か死!?暁の脱出作戦」◆
- 大江戸捜査網(昭和版第3シリーズ)第314話「悪を撃つ謎のオランダ銃」◆
- 大江戸捜査網(第3シリーズ)第533話「狙撃!姉様人形は血の匂い」◆
- 賞金稼ぎ OP他
- 人魚亭異聞無法街の素浪人 第4話「横浜どんたく人魚の館」
※...◆は狙撃鏡がついた狙撃銃ver
4.小銃(ライフル)
これ、私は『ウィンチェスターライフル』だと思っていました。
しかし、下記サイトで見ると、これはMGC製m73カービン オクタゴンタイプだと思います。
KTWさんのエアガンで73ライフルを知り、カービンとの違いは、八角形の銃身(オクタゴンバレル)、先台が胴金ではなく先端の金具で固定されているところです。
このタイプの73カービンもよく登場し、『荒野の用心棒(時代劇)』で秋月左馬之介(演:夏木陽介さん)が常用しているのは有名です。
このタイプは木製ストックが2種類、ノーマルタイプと左馬之介同様の彫刻入りタイプとあります。
江戸の牙のオランダ渡りの最新式銃は左馬之介タイプで、必殺仕事人や斬り捨て御免!第1シリーズではノーマルタイプでした。
このタイプは、銃弾を装填するシーンも見られます。
江戸の牙、荒野の用心棒(時代劇)でそれを確認しました。
★登場回
時代劇でこのような鉄砲が見れるのは、私としては嬉しいです。
ただ、これは「ほんの一部分」だということを、しっかりと理解して頂きたいです。
最近は、名作『必殺忠臣蔵』の早駕籠→赤穂城のシーンの、悪意満載な切り抜きが横行しており、必殺忠臣蔵の名がバカによって穢されております。
あれを演出として見ない頭の悪い人もおりますので、あえて最後に書きました。