歴代鬼平の十手の中で、華奢ではあるものの長谷川家を反映させたと思う十手です。
形としては、『 関西町奉行所同心十手 』です。
これを、今回は真似てみました。
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まず、こちらが今回製作中の『 鬼平の十手 』です。
最近製作した十手の中では、かなりシンプルな形になってしまいました。
参考画像:TV時代劇『 鬼平犯科帳 』の長谷川平蔵の十手(第1〜4シリーズ)
画像を見た感じでは...。
- 全長:40糎程度(定寸十手).
- 太刀もぎ鈎は『 太鼓胴鈎 』
- 握柄は鮫皮が貼られ、胴金あり
- 紐付環は、劇中プロップによくあるタイプ
です。
棒身はアルミテープ、元々あるシワやちょっとした小傷が目立たぬ様に、ピカールで磨きました。
一番の問題である『 太鼓胴鈎 』です。
以前『 関西町奉行所同心十手 』を作った時の案を活かし、今回はアルミテープを主に使い、製作しました。
土台も仕上げもアルミテープで、太鼓胴鈎は鉄環上下を菊座でかしめるため、そこに凧糸を使用し、その上からアルミテープを貼って仕上げました。
私的には、花弁の凹凸表現には凧糸を使えるのでは?とずっと考えており、今回もそのように致しました。
見本が欲しい...。
鮫皮の案はあるものの、なんか違うなぁといつも思います(荒目の紙やすりを使う案)。
そのため、今回は鮫皮の代わりに凧糸を使いました。
これは、後で艶出しニスを塗り、固めます。
凧糸の塗装例
握柄の胴金、柄頭もアルミテープを使いました。
紐付環はいつも通りです。
環は劇中プロップの様に、三角形にしています。
よく考えたら、今回まだ房紐を用意していなかったです。
火付盗賊改は十手の官給制度がないため、各々が十手を用意するので、多種多様です。
おそらく房紐の色にも決まりは無いと思われ、黒房、朱房、紫房などあります。
実用性能から、鍔十手や鍔鈎十手が多く、実際の長谷川平蔵宣以も鍔十手を用いました。
◉追記(2023年2月8日)
ヤフオク! - 自作・鬼平の太鼓胴鈎の十手 【検索用】十手 鮫...