現在、BS日テレで『 伝七捕物帳(1972年日テレ版)』が放送しています。
そこで、今回はまだ詳細を記事にしていない『 黒門町の伝七の十手 』と、伝七の上司(おそらく雇い主)の『 北町同心・早瀬市之進の十手 』について、記事にいたします。
◉黒門町の伝七の十手
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
★特徴
- 全長:38〜40糎程(定寸十手)
- 十手本体は六角形、太い造りになっている
- 棒身は、やや先細り
- 太刀もぎ鈎は、直角で大振り
- 握柄には、全面に1本樋の様な細長い溝があり、紐付環に近い位置にも一周分溝切りがされている
- 紐付環は正円形の水平回転環、かしめ付けられている様に見える
- 房紐は紫房(ちゃんと設定あり)
です。
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
いや、まさか握柄に彫り物があるとは...。
全面に樋の様な細長い溝があり、まるで正三角の槍の穂先の様な造りです。
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
これは凄いです。
本来江戸の目明かしが房付き十手を、ましてや紫房は何処の目明かしも持てないのですが、これは「北町奉行・遠山左衛門尉が伝七の気風、心意気を良く思い、紫房の十手を下賜したため」だそうです。
『 なえし(棒十手)』については、やはり握柄は銀色に見えます。
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
反射などで金色に見えたりしましたが、銀色と見て間違い無さそうです。
◉北町同心・早瀬市之進の十手
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
これは、おそらく『 ナワ・ユミオ捕具コレクション 』にある、『 町方同心の私物十手 』がモデルの十手だと思います。
早瀬同心の十手は、太刀もぎ鈎がまさに私物十手と同型です。
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
握柄が真鍮製かどうかはまだ不明ですが、紐付環は伝七同様に『 正円形の水平回転環 』です。
参照:伝七捕物帳(1972年日テレ版)
早瀬同心の十手は、まだまだ不明なところが多いため、また観察します。
この十手を作るのは、難しそうです。
先ず、全体を六角形にしなければならないですし、握柄に樋を彫って...、作るとしたら、時間がかかりますね。