時代劇のハイパト
今回は、関東で撮影される時代劇によく登場するハイパトについて少し。
70年台の刑事ドラマによく登場したハイパト。私は刑事ドラマは少ししか見たことないため、まだ刑事ドラマでハイパトを見たことがありません。しかし、時代劇では高頻度で目撃します。
見たことある人なら分かると思いますが、こちらがそのハイパトです。
グリップは白いスクエアグリップで、リアサイト(照門)はなくフロントサイト(照星)は半月型です。登場するのはこの3.5inti一種類です。これしか出てこないと入っても過言ではありません。
作品は作られた時代的に、このハイパトは初期型でしょうかね。
多分MGCのモデルガンなのでスウィングスライドはするし、撃鉄を起こしての発砲シーンもありますし、たまに銃弾を込めるシーンもありますので、時代劇の短筒の中では一番しっかりしているものだと思います。
銃弾を込めるシーンがあると言った通り、頻度は高くないですが登場します
41マグナム弾ですかね。そこまでは分からないです。
正面から映るシーンもありますが、弾頭があったりなかったりします。また銃弾自体入ってないこともしばしばあります。
両手で構えるのは珍しいです。
時代劇でも短筒はだいたい片手で構えるのですが、たまに両手で構えることがあります。
両手で構えると何故かハリー・キャラハンのようになるのは不思議です。
ハイパトではないのですが、荒野の素浪人の鮎香之介もこの構えを披露していました。
ダーティハリーの影響が大きいのですかね。
長崎犯科帳で、二回ほどリアサイトが残ったままの6inchハイパトが登場したことがあります。
このタイプのハイパト登場率はかなり低いので、もっと登場して欲しいです。
ABS樹脂性で筒抜けシリンダー故に登場率が高いハイパト。でも時代で言ったらスウィングスライドどころかリボルバーもない時代なので本当はおかしいですが、昭和のおおらかな感じが出ていて良いと思います。