鉤縄 製作
ネタがないので、家にあったもので作った鉤縄についてです。
鉤縄といえば、捕物道具の一つです。
『ナワ・ユミオ捕具コレクション』にもそれがございます。
見事に海老結びになっていますね。
気付きませんでした。
今回製作した鉤縄は、こちらです。
鉤は大きめの釣り針を使っています。
釣り針には『かえし』はありますので、それは削りました。
紐は三つ編みで、黒紐2本、赤紐1本で構成されています。
昔、これを作りましてね。
今回は、組んだ紐の方が強度が増すと思い、その組紐を鉤縄の縄に致しました。
鉤縄、実物の鉤は鍛鉄製の丈夫なものを使います。
鉤縄は、以下のように使います。
鉤縄は、抵抗する被疑者の着物の襟や帯、丁髷の根本などに鉤打ち込み、手、体、足などを、ぐるぐるに巻き付けて巻き絡めて引きすえ捕らえる工夫の捕縛術である。
気付かれぬように素早く打ち、使い方によって凄まじい威力を表す、優れた工夫である。
関東八州の村落で、警備の第一線にあった八州番太が携帯していた『鉤縄』は一般的に知られており、江戸や各地の目明かしも『鉤縄』を使って早縄を打った。
名和弓雄氏 著 『十手・捕縄事典 -江戸町奉行所の装備と逮捕術』 から引用
です。
鉤縄は時代劇でもお馴染みで、『傘次郎・新子捕物日記』で渡瀬恒彦さん演じる北町の定町廻り同心:坂根傘次郎が、これの使い手ですね。
鉤縄というと、私は『同心部屋御用帳 江戸の旋風』の南町奉行所定町廻り同心:由良三九郎のイメージがあります。
今回製作した鉤縄は、由良さんのものをベースに製作致しました。
NET1974年版『右門捕物帖』後期OPでは、右門が暴漢を鉤縄で絡めて制するシーンがあります。
#右門捕物帖#鉤縄
— 近江屋の御隠居@ブログ宣伝用&ドール用 (@oumiya_goinkyo) 2022年8月20日
ブログ用に。 pic.twitter.com/sGChhVPpNd
この使い方は、名和弓雄先生の著書で読んだ通りでした。
鉤縄、捕物道具でもありますが、殺し人が使う同具でもありますね。
必殺剣劇人:早縄の清次、付き馬屋おえん事件帳などでも見かけますね。