最近の捕物時代劇も捨てたもんじゃない!! ~BS時代劇『大岡越前6』にて~
驚きました。
ええびっくりしました。
今の時代劇って、細部も拘るようになったのですね。
私としては、とても嬉しいです。
今回は、こちらです。
です。
この大岡越前では、昭和期では江戸の旋風、杉良太郎さんの右門捕物帖や同心暁蘭之介でしか見れない、あの真鍮製銀流し十手を持っておりました。
驚きました。
まさか、大岡越前で真鍮製銀流し十手を見れるとは...これは驚きました。
特徴を、以下に記します。
- 手の内と太刀もぎの鈎が金鍍金されている
- 手の内後端(緒付環部分)は、打たれたように太く広がっている
- 緒付環はただの環で、水平回転はしない
- 太刀もぎの鈎付け根は、一重の菊座金が施されている
- 太刀もぎの鈎は、真っ直ぐ伸びている
- 棒身のみ銀鍍金で、先細りになっている
このような感じです。
江戸シリーズの、特に江戸の渦潮で唐木半兵衛が持っていた十手に、特徴が似ています。
もしかすると、この十手の手の内の菊型鋲を抜いたものと、同じかもしれないです。
2.アイキャッチの比較
一目瞭然ですね。
まさか昭和と令和で、アイキャッチの十手にここまで差が生まれるとは、思いませんでした。
東山紀之さんの大岡越前6のアイキャッチの十手、この十手の握柄を鮫皮にし、胴金を1つつけると、前記事で記述した中村吉右衛門さんの鬼平十手(レギュラー放送時ver)になります。
鬼平犯科帳・長谷川平蔵の十手を探る!! ~追悼・中村吉右衛門さん~ - 近江屋の御隠居の日録
3.ここは同じところ
同じなのは、やはり刀同様に十手も腰に差すところです。
これは歌舞伎からの流れで、一目でお役人と解らせるための演出ですね。
王道時代劇ですので、こういう演出はあまり気にならなかったです。
それに、江戸の旋風シリーズも腰に真鍮製銀流し十手を差しますからね。
4.個人的に嬉しいところ
今回録画した第2話「盗まれた十手」では、稽古シーンから始まります。
この稽古シーンなのですが、よくある剣術の稽古ではなく、十手と剣術の稽古でした。
稽古用の木製十手が劇中に登場するのは稀です。
これは嬉しい演出です。
画像は無いですが、南町奉行所の御用提灯も、あの上側に模様があり真ん中に官庁名が入った御用提灯を使っていました。
画像はイメージで、これは同心暁蘭之介に登場した北町奉行所の御用提灯です。
正直、王道時代劇の十手面は鼻で笑っていました。
物凄く失礼なことをしたと思いましたが、今時の王道時代劇は、杉良太郎さん作品で拘りそうなところも、ちゃんとやり出したことが分かりました。
これは嬉しいです。