気のせいか? 仕事人主水十手について
いやほんと気のせいですわ。
若干残念ですが、所詮はプロップですし...
今回は中村主水の十手の中でも、彼が1番長期間使った藤巻十手についてです。
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まず、項目を。
- 仕事人主水十手について
- 私が感じた謎
- 仕事人主水十手の祖
です。
1.仕事人主水十手について
これは私が勝手に呼んでいるだけで、十手的には藤巻十手になります。
この十手はシリーズ第15作目『必殺仕事人』から使用し、藤田まことさんが最後に中村主水を演じたシリーズ第31作目『必殺仕事人2009』まで使用します。
仕事人シリーズの中村主水の十手なので、仕事人主水十手と呼ぶようになりました。
余談ですが、中村主水はシリーズ第3作目『助け人走る』で既に藤巻十手を使っており、シリーズ第4作目『暗闇仕留人』では朱色房紐の定寸十手と交互に藤巻十手(仕置屋主水十手/楠流十手)を持っており、シリーズ第6作目『必殺仕置屋稼業』から、完全に藤巻十手のみを持つようになります。
必殺仕置屋稼業は、私が何回も申しているあの仕置屋稼業/楠流十手で、以降は定寸藤巻十手を使用します。
2.私が感じた謎
この十手を見て、私はこう思いました。
『この十手、もしかして太刀もぎの鈎を棒身から打ち出して作って作ったんじゃないか?』
です。
自分は実物を見たことないのですが、名和弓雄先生のあの本には『棒身から鈎を鍛造の際に打ち出す法』というものが記載されております。
この本によりますと、太刀もぎの鈎は鉄刀と同じ牛角形であるとあります。
こういう形です。
主水十手は湾曲しているのでこれには該当しません。
しかし、画像で見る限りだと、かしめた痕跡や、プロップ十手にある溶接痕が見当たらないのです。
どうでしょうか?
...いや、そう思いたいだけでした。
ネットにある中村主水の十手画像をドアップにして見てみたら、溶接痕っぽいものがありました。
まあ、所詮は劇中プロップですからね、しょうがない。
3.仕事人主水十手の祖
おまけです。
これは、シリーズ第7作目『必殺仕業人』で中村主水が持っている十手が、ベースとなっていると思います。
仕事人以前の前期主水十手は、基本朱色房紐なのですが、仕業人のみ木札をつけています。
その木札には、何か書かれているように見えます。
おそらく、『中村』の文字です。
したがって、この仕業人で持っていた定寸藤巻十手が、仕事人主水十手の祖だと思います。
仕事人主水十手については、このくらいです。
仕置屋主水十手/楠流十手や仕事人主水十手など、所詮劇中プロップなのに変わったものを持っているのは、十手好きとして嬉しいです。