近江屋の御隠居

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思い出したので

NET版右門捕物帖主題歌「燃える男」を聞いたら、下記の回を思い出したのでざっとした内容と感想を。

 

NET版(1974年版)右門捕物帖第46話「命いとおしく」

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ある夜、あばたの敬四郎とちょん松は簀巻きの大八車を引く中間に会い声をかけた。すると中間は驚いて逃げてしまった。敬四郎と松は簀巻きの中身を見ると、中身は百姓の死体だった。

その死体は大番屋に置かれた。その後、大番屋にある若者が現れた。その若者は死体を見るとはっとした様子だった。この若者は名主の息子・佐太郎と言い、殺された百姓は下総葛飾領の領民だった。佐太郎は、他に数人の若者(領民)と一緒に江戸へ赴き殺された領民たちの様子を見に来ていたのだ。

大番屋の件から佐太郎と若者たちに近づく右門、右門は若者たちから下総葛飾領の凄惨な現状を聞き、それを確かめに下総葛飾領へ向かった。

右門は下総葛飾領へ着き、名主の屋敷に寄った。その屋敷には佐太郎の妹しかおらず、そこで出された茶はなんと水であった。右門は佐太郎の妹から下総葛飾領の現状を聞いた。下総葛飾領は四千二百石だったのだが、領主・久保和泉守が八千石加増し五万石の大名になろうと考えたため、その八千石加増のしわ寄せは全て領民に行き領民は地獄を見ていた。苛烈な取り立てにより火を起こすことができず、湯を飲んでいたものは水を飲み、水を飲んでいたものは死を待つのみ。また産まれてきた赤子は殺した方が慈悲になってしまうほど凄惨な状況だった。右門は赤子の墓の前でその話を聞いていた。話が終わった直後、右門と妹は数人の侍に襲われる。

右門はその刺客の侍を全員叩っ斬った。

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その後右門は江戸へ戻り、下総葛飾領の状況を領主に伝えさせようと江戸にいる若者5人を領主の屋敷に入れさせた。右門は御用人と部屋で結果を待つが、そこで右門を待っていたのは目の前で斬殺される若者5人の姿だった。涙目で飛び出ようとする右門。

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右門は怒りに任せ悪の首魁の江戸家老・大和を斬ろうとする。

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しかし儂を斬っては責めは町奉行にまで及ぶといわれ何もできない始末。その場で膝から崩れ落ちる右門。江戸で残ったのは名主の息子佐太郎、佐太郎の妹、それと妹と祝言を上げる若者だけ。殺された者たちの願いは、この二人の祝言を上げること。右門はこの願いをかなえるべく、殺された者たちの念を背負い大番屋に遺書を残し、刀の柄を湯で湿らせて出かける。一方、残った若者の一人が老中の駕籠へ直訴をしてしまった。直訴は失敗しその若者は下総葛飾領主・久保和泉守屋敷へと身柄を引き渡されてしまった。今まさに殺されようとしているとき、右門が屋敷へ現れる。着物を上半分脱ぐと中には白装束を着ていた。

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時を同じくして大番屋では右門と敬四郎の上役・大崎と敬四郎が右門の遺書を読み、右門が死ぬ気であることに驚く。

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「近藤ー!」と叫び大番屋を飛び出る敬四郎。右門は着物を白装束を血で染めて、家来衆と斬りあい屋敷を奥へ進む。

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領主和泉守の名前を叫びながら奥へ進む右門、その声が和泉守に聞こえ、和泉守は右門の前へ姿を現す。死闘の末、ようやく和泉守に直接訴えることができる右門。

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右門は涙をこらえながら下総葛飾領の凄惨な状況を訴える。

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和泉守はそれを聞き入れ、江戸家老・大和を詰める。大和は部屋を出るとすぐに腹を切って自害した。右門の悲痛な訴えが通り、下総葛飾領八千石加増の件は取り下げとなった。またこれは内々の事なので、右門についてもお咎めは及ぶことはないと和泉守はいった。

こうして全てが終わった右門は、舟で帰る佐太郎、佐太郎の妹、それと祝言を上げる若者を見送るのであった。

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別のブログで右門捕物帖のあらすじを読んでいて、この回は他の回が薄まるほど衝撃が強い回だったとあったのですが、その通りでした。

暁蘭之介もよく十手を返上して一介の御家人として悪に挑むことはありますが、右門のように白装束まで来て乗り込んだ回はなかったような気がします。

途中までは順調に事が進むのですが、下総葛飾領の領民5人が殺されてからの流れはもうすごいとしか言えません。膝から崩れ落ちる右門、うなだれて一言も発しない(というより発せない)右門、無言で遺書を書き大番屋を出る右門、白装束で家来衆と斬りあう右門と、残り十数分でここまで詰め込むかと思うくらい濃かったと思います。

やはり殺陣直前の「どうせなら、あの5人が死ぬ前に乱心したかったぜ。」は今でも痺れてしまうほどの台詞ですね。