必殺シリーズ:もう一つの『仕込み煙管』
仕込み煙管...
必殺シリーズでは、意外と少ない暗器です。
有名なのは、やはりこの方の仕込み煙管です。
助け人走る:辻平内
です。
彼の仕込み煙管は3種類あり、初期の羅宇自体が針になっているもの、吸い口部分に細い針がついているもの、吸い口部分に太い針がついているものとあります。
長期間使ったのは、吸い口部分に太い針がついているタイプです。
↑これは購入物
今回は、彼のものではない「仕込み煙管」を紹介します。
実は、この方も仕込み煙管を使用した事があります。
音羽屋半右衛門
です。
ファンや見たことある方ならご存知の通り、仕掛人の元締です。
武器はこれと言って決まったものは無く、最終回では水平二連短筒を所持していたことも判明します。
画像は「座頭市と用心棒」のものを使っています。
元締の水平二連短筒は、確か白っぽい色だったと思います。
そんな元締が仕込み煙管を使うのは、必殺仕掛人第14話『掟を破った仕掛人』という話です。
最愛の女房を人質に捉えられ、どうすることも出来ない元締は、最後の願いということで煙草を呑ませてくれと願います。
短筒の火を借りて煙草を呑む時、瞬時に吸い口から仕込み針を、相手の手に刺して短筒を落とさせます。
この時に、元締の仕込み煙管が見られます。
画像を載せたいのですが、録画が全て飛んでしまったので、6年前に自分が作った物を代用で載せます。
これは劇中プロップを基に作ったため、配色はこれと同じはずです。
雁首、吸い口は金色(真鍮製と思われる)、羅宇は黒色です。
吸い口を取ると、仕込み針が登場します。
この仕込み煙管は、同じような物を必殺橋掛人第10話『日本橋の地獄火を探ります』で、菊之丞(菅貫太郎さん)が持っていました。
音羽の元締こと音羽屋半右衛門は、他にも仕込み武器が多いです。
必殺仕掛人第5話『女の恨みはらします』の仕込み釣竿。
映画版第1作目『必殺仕掛人』の仕込み扇子。
↑こんな感じ
仕込み扇子は何人か使いますが、扇子自体を鞘、骨を柄にして、匕首の様にした仕込み扇子は、音羽屋の元締くらいしか使いませんでした。
仕込み煙管は音羽屋の元締、辻平内くらいです。
煙管自体は、虎田龍之介や、時計師の夢二も使うのですが、前者は喧嘩煙管、後者は煙草入れに仕込んだ短筒という感じで、煙管に何か仕込んであるタイプでは無いため、ここでは省きました。