近江屋の御隠居の日録

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破れ傘刀舟悪人狩りで見る『血振るい→納刀』

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タイトル通りです。
今回は、画像よりも動画で見ていただいた方が分かりやすいため、私の動画付きツイートを中心に記事を書いていきます

 

 

 

 

 

項目

  1. 袈裟の血振るい
  2. 横血振るい
  3. 逆手納刀
  4. 3本目『受け流し』の納刀
  5. 血振るい以外
  6. 縦納刀

 

 

 

 

先ず、どうして破れ傘刀舟悪人狩り』に限ったかというと、破れ傘刀舟では全日本剣道連盟居合(以降:全剣連居合)の指導書にあるような『血振るい→納刀』を見ることが出来ます

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もちろん時代劇ですので型は崩れていたり色々異なりますが『血振るい→納刀』を大切に扱っている作品は、本当に少ないと思います

したがって、破れ傘刀舟悪人狩り』に限ってご紹介いたします

 

 

1.袈裟の血振るい

これは基本的な血振るいです。

全剣連居合でも、居業(座った状態から行う型)では袈裟の血振るいを行います

ただ、あくまでも時代劇ですので、型は崩されているように見えます。

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このように、腕を横に伸ばして刀を握った手を頭部に近づけます。

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そして、刀を振り、刀身についた血を落とします。

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納刀は、横納刀です。

前述の通り基本的な血振るいですので、破れ傘刀舟悪人狩りではこの血振るいが最も多いです。

 

 

2.横血振るい

これは、名の通り横に刀を振り血を落とします

刀身を振るのではなく腕ごと横方向に押し出す感じです(言葉が出てこない)。

全剣連居合では、立業(立った状態から行う型)に多い血振るいです。

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横方向にパッと振り、横納刀をします。

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納刀は、横納刀です。

  • 第9話「遊女の挽歌」
  • 第79話「生き胴斬り千両」

で、確認する事ができます。

 

 

3.逆手納刀

逆手納刀(さかて のうとう)ですので、逆手(さかて)で納刀します。

納刀前に刀を横に振る動作が見られるため横血振るいを行なっているように見えます。

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  • 第11話「鉄火肌恨み節」
  • 第92話「狙われた女」

で、確認する事ができます。

 

 

4.3本目『受け流し』の納刀

これは、全剣連居合の3本目と同じです。

このシーンでは、先ず袈裟の血振るいで納刀をした後、襲いかかった残党の1人を斬って、切っ先を下に向けて刀身の血を落とし、逆手に持ち替えて納刀します。

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全剣連居合の3本目では『受け流し』なので、先ず鎬で敵の刀を受け流した後に斬り落とし、切っ先を下に向けて、逆手に持ち替えて納刀します。

  • 第92話「狙われた女」

この話で、唯一確認することが出来ます

 

 

5.血振るい以外

これは、次作『破れ奉行』や、長崎犯科帳』で行う『懐紙を用いて血を拭う方法』の基のようなものです。

破れ傘刀舟では、2回ほど敵の布や着物の袖で同田貫の血を拭うシーンがあります。

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  • 第13話「闇の黒幕」
  • 第54話「男沼・女沼・恋の沼」

で、確認することが出来ます。

第13話「闇の黒幕」では横血振るいをした後に布で拭います。

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第54話「男沼・女沼・恋の沼」では袈裟の血振るいをした後に、刀舟自身の袖で刀身を拭います。

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また、萬屋錦之介さんは納刀後に柄を手で拭います

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これが地味ながら素晴らしいことで、全剣連居合では省略されますが、古流の型では納刀後にこの動作を行います

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これは破れ傘刀舟『破れ奉行』などで確認できるため、意識して行なっていると思います。

※この動作は、柄についた血を拭うために行う

 

 

6.縦納刀

これは、叶刀舟の弟子の伊庭弥九郎が行います

彼は第21話「口八丁仁義」で、示現流だと分かります叶刀舟は『無外流』の使い手

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縦納刀は、

  • 第2話「鉄砲傷が呼んでいる」
  • 第14話「暗黒街のメス」

などで、確認することが出来ます。

 

 

 

 

今回は『血振るい→納刀』で纏めましたが、萬屋錦之介さんは『刀の受け方』も、鎬で受けているように見えます。

本来なら鎬で「受け流す」のですが、そこは時代劇ですので...

しかし、刃で受けたり弾いたりするものが多い中鎬で受けているあたりは、やはり素晴らしいです。

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拘って、時代劇を作られておりますね。