破れ奉行について
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そういう事ですので、今回は破れ奉行について、少し。
◉項目
- 速水右近の拝領刀
- 鯨銛について
- 深川奉行所の十手について
- 深川奉行について
です。
1.速水右近の拝領刀
この拝領刀は、有名ですね。
第1話で老中・稲葉越中守を経由して、将軍からの拝領刀を頂きます。
『拝領刀を穢すのにあれば斬り捨てても良い。』とのことで、深川奉行・速水右近は事実上将軍から斬り捨て御免を許されます。
これは将軍からの拝領刀ということで、ハバキ両面に葵の御紋が施されています。
鍔が金色ではなく、焼き入れを施したままのような感じの鉄色なので、拝領刀ですが地味な印象があります。
この拝領刀、実は鍔が2種類あります。
第1話〜第3話くらいまでは、長崎犯科帳で平松忠四郎(闇奉行)や速水右近が普段差している日本刀の鍔と同じです。
第3話くらい〜最終回までは、葵の御紋が散りばめられた木瓜形の鍔になります。
これ、気付いて居ないのか、鍔について触れている人が居ないですね。
2.鯨銛について
下記事の通りです。
これは自作したものです(かなり粗い作りですが)。
銛の殺陣は槍の殺陣と見た感じで、要領は同じように見えます。
何回か、首魁をこの銛で始末する話がありますね。
シルエットだと、まるで海外のホラー映画みたいです(^^;)。
銛が目立ちますねぇ。
3.深川奉行所の十手について
深川奉行所の同心たちが持っている十手は、十手自体はシンプルなものですが、房紐が青色ですね。
これは私の推測ですが、設定上の深川奉行は勘定奉行配下だったからでは無いでしょうか?
本作では、上司が老中となっています。
勘定奉行含めた3奉行は、全て老中配下の役職ですので、速水右近の上司が老中というのは頷けます。
出所不明ですが、勘定奉行の十手房紐の色は紺色というものを見たことがあります。
そのため、深川奉行所も房紐が青色にしていると思います。
勘定奉行が紺色というのは、十手工房のサイトで見たものです。
これがどうなのかは、私は分かりません。
※勘定奉行と寺社奉行以外は、名和弓雄先生の書籍で確認しています。
4.深川奉行について
深川奉行にはモデルがあるようです。
『本所奉行』
これが、深川奉行のモデルの役職のようです。
この本所奉行は、本所の治安維持、民政や水路の管理、普請事業関係を一手に担っていたようです。
この本所奉行は、江戸中期に廃止され、本所の治安維持は町奉行に任ぜられ『本所見廻方』が誕生し、普請事業関係は勘定奉行が担うようになります。
本所見廻方、時代劇を見ている人、時代劇が好きと謳う人にはピンと来て欲しいですね。
『江戸の牙』です。
ええ、江戸の牙です。
彼ら本所方は与力1騎(騎乗が許されているため)、同心2名で構成されている役職です。
これは江戸の牙も同様で、若林豪さん演じる『大熊伝十郎』は居候ということになっていますね。
本所のどぶさらい、職務的も間違ってもいないですし、江戸の牙的にも間違っていないですね。
十手のみの記事にしようと思ったのですが、十手だけだと中身が薄くなってしまうため、他の部分も足した記事になりました。