闇奉行と破れ奉行について
今回は、長崎犯科帳と破れ奉行を見て感じた共通点についてです。
①正体の表し方
両名とも必ず覆面?を取りますし、取る前も注意を促す発言をします。
◯平松忠四郎
◯速水右近
しかし忠四郎は宗十郎頭巾、右近は山岡頭巾と頭巾の種類は異なります。
また、毎回悪人は彼らの驚きます(土地柄なのか、長崎犯科帳の方がリアクション大きめの印象)。
◯破れ奉行
②懐紙で拭う
右近は毎回懐紙で拭った後、懐紙を上方へ放り投げるのが定番になっています。
忠四郎も、偶に懐紙で血を拭うシーンが見られます。
③刀以外の武器
忠四郎はハイパト、右近は鯨銛を使用します。
◯ハイパト(に似ている銃)
◯銛(おそらく鯨銛)
両名とも、刀以外を用いる所が似ています。
④第1話の悪人
長崎犯科帳、破れ奉行共々1話の悪役には奉行所内の悪役人がいます。
◯破れ奉行
新任の奉行が町を大掃除するという点では、まず腐敗の原因の悪役人を始末するというのが定番なのでしょうか。
確か闇を斬る!大江戸犯科帳の第1話にも悪役人がいた気がします(この闇奉行は目付でした)。
その時の悪役は南条弘二氏(大江戸捜査網の隠密同心・九條新太郎)でした。
これら共通点から、なんとなく破れ奉行は、長崎犯科帳を基にして製作している部分があるのではないかと思っています。