煙管の喫い比べを
煙草の味は、やはり好きではありません。
ただ、煙管を使った喫煙という行為は、時代劇から影響を受けているだけあり、なかなかに趣があって面白いです。
それで、今回煙草や煙管を変えて『喫い比べ』を行いました。
◉煙草
先ず、煙草はこの2つを購入しました。
- 小粋
- いろは
です。
⚫︎小粋
『小粋』は、日本製の刻み煙草で、この煙草の刻み方は日本でしか出来ない様です。
これは煙管専用の煙草の様です。
かなり細かく刻まれています。
小粋の特徴は、枯葉を繊維状に刻んだ感じで、しっかり乾燥していて水分、粘り気が全く無いので、火皿に詰めにくいです。
そのため、これは一晩ほど湿らせてからの方が、扱いやすいです。
味は、如何にも煙草という味でした。
香りもそんな感じのため爽快感は無いですが、後味の悪さも有りませんでした。
香りが強いと聞きましたが、まさにその通りで、煙草初心者向けでは無いように思います。
⚫︎いろは
『いろは』は、ドイツ産の刻み煙草で、これは手巻きタバコの煙草としても使用可能です。
上述の小粋と比べると、だいぶ荒く刻まれており、煙草にも粘り気がありますので、火皿に詰めやすいと思いました。
味は、口に含むと先ず甘みを感じます。
その後に、煙草独特の辛み(苦み?)が出てきます。
小粋と比べると、喫い易さがある様に感じました。
もしかすると、初めての人には向いているかもしれません。
◉煙管
今回は、これら煙管で喫い比べました。
上から、
- 羅宇煙管・95㎜
- 延べ煙管・115㎜
- 延べ煙管・150㎜
- 羅宇煙管(羅宇金属製)・190㎜
- 羅宇煙管・200㎜
- 羅宇煙管(羅宇金属製)・200㎜
- 羅宇煙管・255㎜
です。
先ず、全体的に分かったことは...。
「 羅宇は短いほど、より強い風味を楽しめる 」
という事です。
煙管の羅宇は、短いほどガツンとした風味を楽しめるという事を、聞いたことがありました。
これは、試した通りでした。
それもそのはずで、火皿で熱された煙草から発する紫煙を、ほぼ冷ます事なく口の中に入れるため、羅宇は短いほど熱い紫煙を楽しめます。
したがって、よりマイルドな味わいを求める人は、長めの羅宇煙管で喫煙すると、良いと思います。
私的には、300㎜程度の煙管なら、ある程度マイルドな味わいになると思います。
喫煙時は、やはり『羅宇が植物性の煙管』の方が持ちやすいです。
植物性の羅宇は、紫煙によって若干温まりますが、持てないほど熱くはなりません。
延べ煙管は、吸い口は温まらないものの、胴の部分はそこそこ温まります。
しかし、植物性の羅宇は臭いが付きやすいため、清掃しても結構臭いが残ります。
延べ煙管や羅宇が金属製の羅宇煙管は、臭いは残るものの、植物性の羅宇よりは臭いが残りにくいと思いました。
植物性の羅宇と違い、清掃が容易で、水分さえ取ればよいというもの、良いところです。
※植物性の羅宇は乾燥させなければならない。
私の煙草&煙管レポは、この様な感じです。
煙管に関しては、分解できるものを使う方が吸い口、羅宇、雁首全て清掃し易いので、それを使った方が良いですね。
私的に、骨董市で購入したこの煙管が、一番美味しい煙草を喫めたと思います。
羅宇は、友人の煙管ついでに自作したものを付けています。
清掃も考慮して、分解可能にしてあります。