お題「これ買いました」
よく考えたら、鳶口って全く眼中になかったです。
鳶口十手を以前作りましたが、自分は鳶口の知識があまりにも無いので、今回は鳶口を落札・購入しました。
★鳶口十手について
まず、こちらが今回購入した『 鳶口 』です。
ピカールで大雑把に錆を拭った後、シリコンオイルを噴きました。
全長:46.5糎、鳶口の形状から『 消防鳶 』だと思います。
鳶口は溶接では無いですね。
継ぎ目が確認できないので、なんとも言えませんが、やはり鍛造するのでしょう。
筋金が3本、一部緑青があり上部が金色になっているため、真鍮製と思われます。
この筋金によって鳶口が固定されている様なので、鳶口がガタつく度に、筋金上部を打ち広げています。
消防用の鳶口には鈎があるもの、鈎がないものと2種類あり、鈎が付いているのは『 町火消 』が持った鳶口のようです。
鈎が無く、漆塗りや螺鈿、鏑巻が施されているものは『 大名火消 』、『 定火消 』が持ったようです。
真贋は不明ですが、私が購入した鳶口は『 町火消 』が持ったものになりますね。
鈎の付け根両側に、座金が設けられています。
十手的に見ると、座金穴が楕円形なのは気になりますが、鳶口は鈎の強度を高くする必要はないと思うので、問題は無いと思います。
鈎は末広がりです。
持ち手末端は平たくなっており、帯に差しやすい形状になっております。
ここも何種類かあり、末端が広がっているものや、儀仗のような形状になっているものがあります。
末広がりは「握り心地を良くするため」だと思いますが、儀仗風なのは不明です。
前に作った『 鳶口十手 』、今回購入した『 鳶口 』を比べたところ、鈎の位置が異なります。
私はよく調べずに『 鳶口十手 』を作ったため、今になって間違えたと分かりました。
鳶口も何種類かあるため、収集したら色々分かりそうですね。
その前に、真贋の知識を入れたいです。