柄巻きのある目明かし十手②
ヤフオクで見つけた十手で、ずーっと興味があったので、購入いたしました。
おそらく本歌(本物)です。
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柄巻きのある目明かし十手 - 近江屋の御隠居の趣味録shumi-sonota-you.hatenablog.com
先ずはこちらです。
- 全長:41.5糎(定寸十手)
- 重量:約330グラム
- 紐付環から棒身先端にかけて先細りになっている
- 棒身は多角形気味の円形で、少し曲がっている
- 太刀もぎ鈎は直角、鈎脚は鈎より細く造られており、鈎脚の穴は掟通り矩形
- 握柄には下緒の様な紐が巻かれている
- 紐付環は水平回転環、台座から細棒を打ち出し、細棒両端を沸かし付けし、環にしている
棒身は少し曲がっておりますが、全体の造りや鉄味は良く、鈎のかしめも良く、紐付環もしっかり造られており、掟通り造られている様に見えます。
したがって、『 本歌の目明かし十手 』と鑑定しました。
柄巻きはあるものの、よくある藤巻ではなく、下緒の様な紐が巻かれており、漆か何かで塗り固められていると思います。
握柄自体は細めですが、この紐のおかげで握りやすくなっております。
これには、十手袋がついておりました。
ただ、これは後世に作られたものと思われます。
時代を経た目明かし十手の十手袋としては状態が良いですし、埃っぽさや汚れもないため、後世に作られたものと考えております。
意外と、目明かし十手って集まるもんですね。
集まるといってもまだ数本ですが、体感としては目明かし十手程度なら本歌が結構出回っている様に思います。
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