ずっと『亜流必殺シリーズな時代劇』だと思ってた。
この前、まさかTSUTAYAにあると思わなかったのでレンタルした時代劇があります。
今回は、それについてです。
その時代劇は、こちらです。
『狼 無頼控』
です。
本作品、ようやく視聴できました。
お試しなので、とりあえず第1、2話を先ず視聴いたしました。
あの自称時代劇専門チャンネルでは全然放送しないですし(加入してから約10年、多分1度も放送していない)、五木ひろしさんが歌う主題歌『狼のバラード』は好きですし、Twitterでもちょくちょく見かけていたため、興味がありました。
本作品、必殺シリーズのファンの方々が話題にしておられたので、ずーっと長崎犯科帳や影同心といった『亜流必殺シリーズな時代劇』だと思っていました。
...違いました。
これは、江戸の激斗や大江戸捜査網、江戸の牙のような『幕府高官の私設特殊部隊が暗躍する』作品でした。
◉内容
幕府大目付:跡部和泉守は私設特殊部隊『狼』を組織し、各地で起こる事件を多額の報酬で狼に依頼する。
『狼』は蔦の屋に集まる6人の男女で結成されており、皆癖の強い者ばかりである。
そのために仲間割れなどもあるが、皆「金のため」を建前に虐げられた者たちのために任務に挑み、毎回絶妙なチームワークで事件を解決するのである。
◉キャスト
キャストは、以下の通りです(Wikipediaから)
- 剣 条之介:村野武範さん
- 九鬼 大紋:佐藤允さん
- 玄庵:長門勇さん
- 菊次:田村亮さん
- 流れ矢の仙造:なべおさみさん
- 南美:渥美マリさん(1~17話)
- 朱実:夏純子さん(17~26話)
- 炎竜軒:丹波哲郎さん(第7話以降)
- お蔦:野際陽子さん
- 跡部 和泉守:山村聰さん
条之介&大紋は浪人で、お互い一刀流の使い手。
武器は腰の刀。
大紋は酒が好物で、常に瓢箪を持っている。
なんというか、亜流丹下左膳のような風貌である。
玄庵は医者で、子堕し(今で言う中絶)を密かに引き受けている。
仲間からは『藪庵』と呼ばれている。
体術を用いたり、腰の釵を使うこともある。
菊次は元軽業師で、今は博徒。
仲間からは『お役者』と呼ばれている。
武器は手裏剣を仕込んだ花札や、簪を用いることもある。
仙造は花火職人、そのため武器も自作の手榴弾である。
身の軽さから、敵地の斥候に向かう事が多い。
南美&朱実は伊賀名張のくノ一。
南美の武器は、懐の管打ち式水平二連筒である。
竜軒は高島流砲術師、常に大筒を背中に背負っている。
お蔦は小料理屋『蔦の屋』の女将で、跡部配下の隠密。
跡部の代わりに任務の依頼をしたり、跡部からの連絡を伝えたりするため、跡部と狼の仲介人的な存在である。
私設特殊部隊『狼』の元締めで、直接仕事の依頼をするときはどこぞの裕福な御隠居の姿で現れる。
そのため、狼たちからは『御隠居』と呼ばれている。
自分の感想ですが、そんなに、思っていたより面白くなかったです。
主題歌は好きなのですが、何だか在り来たりと言いますか、よくある話だと思ってしまいました。
ただ、第2話ラス立ちのこの演出は、良かったです。
これは、写真を刀で斬り、斬れたところから血糊が出てくるシーンです。
この様な『 写真に刃物を当てる演出 』は、長崎犯科帳第20話「怪談 唐人屋敷」、仕掛人藤枝梅安(小林桂樹さん)「梅安迷い箸」に、同じ様な演出があります。
狼無頼控、テーマ曲や他劇伴も何か耳に残るので、気が向いたら第3話以降も見ようと思います。
◉追記(2022/09/30)
第1、2話ザッとした内容を、記します。
●第1話「裏切りの報酬」
狼の結成秘話ではなく、狼は既に結成されているという感じだった。
蔦の屋に集まる6人のところに、御隠居と呼ばれる老人が甲府勤番侍4人の始末を依頼、仕事を遂行した証は『甲府勤番侍4人の髷』を見せること。
腕利きの甲府勤番侍4人を、難なく始末する条之介、菊次、玄庵、大紋だが、髷なら誰の髷を持って行っても身元が分からないと疑問を持つ。
そこで、4人の髷の元結を解いてみると、そこには北國街道の地図があった。
危険な仕事だけをさせて、美味しいところは持っていく御隠居を出し抜こうと、狼たちは斬った4人の甲府勤番侍に変装した御用金強盗を阻止するのであった。
●第2話「女狩り秘聞」
現老中の出身である奥津藩領で、女だけが神隠しに合う事件が起こる。
この事件の真相を暴き、人買い組織などを徹底的に叩き潰せと狼に指令が渡る。
奥津藩領へ向かう条之介、菊次、仙造、南美。
条之介、菊次は組織の用心棒、博打の胴元として潜入、仙造は斥候、南美は人買い組織に捕まり捜査をする。
現老中の弟である奥津藩浦奉行は、妾腹の子である己を冷遇した兄を蹴落とすため、藩領の女たちを異人に売り、異人から武器弾薬を買って反旗を翻そうとしていたのであった。