近江屋の御隠居の日録

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同心暁蘭之介にて

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これは、十手に興味がある人は必視聴ですね。

『同心暁蘭之介』劇中の十手や捕方の衣装を探していて、驚きました。

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同心暁蘭之介、これは同心捕物時代劇の真骨頂ですね。

※岡っ引き・目明かし捕物時代劇の真骨頂は、新五捕物帳

 

 

 

 

これを見て、何か解りますでしょうか?

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これは、『同心暁蘭之介第2話「明日なき逃亡」』の、ラス立ち前のワンシーンです。

このシーン、なんと十手袋が映っています

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十手袋...十手袋ですよ!!!

これが登場する時代劇は、私は同心暁蘭之介しか存じておりません

 

先ず、『十手袋』についてです。

『十手袋』とは...

町方同心が十手(真鍮製銀流し十手:九寸の同心十手)を携帯する際に使用するものです。

町方同心は、九寸(約27糎)の十手を腰に差すのではなく、十手袋や袱紗に包んで懐に入れて携帯します。

 

十手袋の長さは30〜33糎、幅5〜8糎、上と下の右と左に、10糎ほどの口を開ける。

口の開け方の他の例は、上7糎に縦9糎と鍵型に口を開けたものもある。

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前者は上部の縦の口から緒付環を下にして十手を入れ、懐中する時は、袋ごと逆さにして(緒付環側を上にして)垂直に収める。

十手を抜く時は、上部縦の口から逆手に柄を握って抜く。

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鍵の手に口を開けた袋は、初めから緒付環を上にして十手を収め、そのまま懐中し、十手を抜く時は柄を順手または逆手に握って、上に引き抜く。

 

袋の表地布は、錦、博多織、唐桟など様々。

裏布地は、絹、紙子、ビロードなどで、柔らかな布地が付けられている。

十手袋は現存品が極めて少ない、貴重な資料である。

 

※名和弓雄氏 著 『十手・捕縄事典 -江戸町奉行所の装備と逮捕術-』 から引用

というものです。

 

同心暁蘭之介の劇中画像を見た感じ、十手袋の口は1つのように見えます。

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また蘭之介は、十手を懐から順手や逆手で出し懐中に戻す時は逆手で入れることが多いのは、この十手袋に収めているからだと考えられます。

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十手袋は前述の通り、懐中に収めて使うものゆえ、第2話のようなシーンでないと、見ることは出来ません

また、十手を返上する時も、十手袋に入れない事が多いので、このシーンはとても貴重な資料です。

 

 

十手袋の登場に合わせて、私も刀袋を基に作ってみました

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ただ刀袋の上下端を縫っただけです。

暁蘭之介に合わせて口は1つにしています。

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長さは33糎程で、真鍮製銀流し十手なら収納可能です。

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※この十手は自作の木製十手で、真鍮製銀流し十手を真似て作ったもの。

 

 

 

 

同心暁蘭之介良太郎さんが拘るに拘って作られた作品というのは存じておりました。

が、まさか十手袋まで登場するなんて、思いませんでした。

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視聴時は気付かず、本日資料収集をしてようやく気付いた程です。

さすが、名和弓雄先生が時代考証されているだけありますね。

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