劇中プロップに寄せるか?本物に寄せるか?
しょうもない事ですが、自分の中では「十手を作る上で重要な問題」でしてね。
何かと言いますと、緒付環(紐付環)が本物と劇中プロップで異なるのです。
↓本物
本物は水平回転環で、正円形、楕円形、猪目形など様々あります。
↓劇中プロップ
劇中プロップはほとんどD環、正円形で、ただ倒れるのみで回転はしないもが多いです(回転するものは見たことない)。
そのため、もしも製作して出品する時は、どっちを作れば良いのか...となります。
仕置屋主水十手を作るのなら、劇中プロップ通りただの環(三角形)にすれば良いと思います。
そういう目的でない時、主にコレクション用の時は、やはり本物通り水平回転環にすべきですかね。
ただ、そうするとアイナットを使う自分としては、正円形の水平回転環の十手しか作れないのは、これまた問題です。
なんか記事を書いていて思ったのですが、劇中プロップを作る時はただの緒付環、それ以外の時は水平回転環に、すれば良さそうですね。
因みに、緒付環がただの貫通穴の十手も存在します。
4代目鬼平十手の時に触れた、『上方役人の十手』です。
鬼平犯科帳・長谷川平蔵の十手を探る!! ~追悼・中村吉右衛門さん~ - 近江屋の御隠居の日録
どういう意図か不明ですが、関西地方の役人が持つ十手は、紐付環がただの穴になっており、鍔十手か、太鼓胴鈎(名和先生命名)の十手です。
十手にも地方色が出るのは、面白いですね。
ただ、関西関東くらいで、他はまだ不明です。