時代劇で十手に興味を持ったなら...とりあえずこれは見ろ!!!
私的にはなりますが、十手面から見たオススメ時代劇を、ここでは紹介したします。
まだまだありますが、とりあえず厳選5作品に絞りました。
◉項目
- 正木流万力鎖術!唯一「なえし」が見れるTV時代劇
- おそらくTV時代劇で初めて「真鍮製銀流し十手」を使った捕物時代劇
- 岡っ引き時代劇の真骨頂!名和先生も著書の中で使った作品
- 杉良太郎さんの拘りここにあり!
- 私が驚いた「王道時代劇」
これで行きます。
1.正木流万力鎖術!唯一「なえし」が見れるTV時代劇
その名は『伝七捕物帳』です。
中村梅之助さんは、撮影に向けて正木流万力鎖術を習われたそうです。
ある方が「梅之助さんの霞の型は本物」と仰っていました。
万力鎖をしっかり使うのも、時代劇では珍しいと思います。
さらに、十手となえしの二丁十手が見れるのも、嬉しいところです。
おそらく、時代劇で初めて「破邪顕正の構え」を披露した作品では無いでしょうか?
日テレ版伝七捕物帳は1972年ゆえ、NET版右門捕物帖より2年早いです。
なえしが劇中プロップとして登場するのは、貴重です。
因みに、梅之助さんの伝七のなえしは、後に梅雀さんの伝七で鈎を焼きはめした十手になります。
なえしが十手になる、意外な再利用です。
2.おそらくTV時代劇で初めて「真鍮製銀流し十手」を使った捕物時代劇
それは、NET 1974年版『右門捕物帖』です。
まず町方同心物なら、これを見るべきだと思います。
真鍮製銀流し十手(同心十手)なら、江戸の旋風シリーズでも見ることはできます。
右門捕物帖は江戸の旋風の前年に放送されているので、おそらく右門捕物帖がTV時代劇で初めて真鍮製銀流し十手を使った作品だと思います。
また、この右門捕物帖や同心暁蘭之介に登場する真鍮製銀流し十手は、杉良太郎さんの私物の可能性があります。
形や模様がね、右門捕物帖(NET、日テレ両方)や同心暁蘭之介と同じなんですよ。
町方同心の正装、捕物出役の姿、破邪顕正の構え、ナワ・ユミオ捕具コレクションを見るなら、右門捕物帖が良いと思います。
後期OPには、感激いたしました。
続・右門捕物帖(NET 1974年版)後期OPについて - 近江屋の御隠居の日録
3.岡っ引き時代劇の真骨頂!名和先生も著書の中で使った作品
それは、『新五捕物帳』です。
杉良太郎さんが拘るに拘った、岡っ引き物の時代劇です。
名和弓雄先生も、『十手・捕縄事典』で、岡っ引き(目明かし)の出役時の正装として、画像を載せています。
これが素晴らしいのは存じていますが、暁蘭之介を上回る悲惨さがありますで、実は苦手なんですよね...。
まだ数話しか見ていません。
4.杉良太郎さんの拘りここにあり!
それは、『同心暁蘭之介』です。
おそらく杉良太郎さんが一番拘った作品で、杉良太郎さんの中では最高傑作なのでは無いでしょうか?
時代劇専門チャンネルの杉良太郎特集の時に、杉良太郎さんは「なぜ同心暁蘭之介を放送しないのか?」と言ったそうです。
同心暁蘭之介は、ほとんど前述の右門捕物帖同様ですが、こちらは破邪顕正の構えの登場はありませんでした。
しかし、御用提灯は北町奉行所のものを使っています。
本作は、脇役が多い俳優さんがメインゲストとなる事が多く、名作回「神を売った男」、次回で界隈じゃ有名の「ひと質」では、井上昭文さん(西部警察PARTⅡ・浜刑事)や福本清三先生が、ゲスト出演されます。
ただし、同心暁蘭之介は、なかなかスッキリ終わらないことが多いので、特に福本先生メインゲスト回の「ひと質」は要注意です。
私は、内容を知った上で視聴したのですが、絶句しました(^^;;
まあ、それも杉良太郎さん作品の魅力です。
5.私が驚いた「王道時代劇」
これはつい最近放送されたTV時代劇で、なんと大岡越前で、真鍮製銀流し十手、南町奉行所の御用提灯が登場しました!!!
何が凄いって、あの大岡越前で登場ってのが凄いです。
しかも、大岡越前の同心十手は、鈎付け根に一重の菊座金があります。
こういうのは、嬉しいです。
詳しくは、下記事をご覧ください。
最近の捕物時代劇も捨てたもんじゃない!! ~BS時代劇『大岡越前6』にて~ - 近江屋の御隠居の日録
纏めて思ったのですが、4/5名和弓雄先生が時代考証をされている作品ですね。
しかも3/5杉良太郎さんの時代劇です。
やっぱり凄いわ杉良太郎さん。
本当に凄いです。