十手を磨く
この前の骨董市で購入した『鮫皮十手』、これを磨きました。
かなり良くなりました。
骨董的に、手を加えるべきでは無いと思います。
しかし、どうしても黒皮付きの十手というのは違和感があります。
十手というのは、黒く錆びたものは使わないですし、破邪顕正の構えの様に頭上の構えた時に、キラッっと銀光りしなければ威圧にもなりません。
そのため、キラッ★彡と輝いてほしいため、紙やすりやピカールなどを用いて、7~8時間ほどかけて磨きました。
骨董市で購入したものと、何年か前に購入した藤巻十手2つを磨きました。
磨いた十手を出す前に、まず当時は何を使って十手を磨いていたのかを。
当時は十手を磨くのに、木賊(トクサ)という植物の皮を使っていました。
⬇︎画像元URL
トクサ(木賊/砥草)の育て方と花言葉!増やし方などの栽培方法は? - HORTI 〜ホルティ〜 by GreenSnap
木賊は、今でいうサンドペーパーに近い様で、木賊の皮を販売しているところもありました。
十手工房というサイトでは、100番のサンドペーパーが代用になるとあったので、木賊の目は結構荒そうですね。
なので、手元にあった120番の紙やすりで磨きました。
しかし、120番では研磨痕がしっかり残ってしまうため、240番の紙やすりでヤスり、ピカール&金属磨きでさらに磨きました。
そうして、磨いて銀光りする様になった十手が、こちらです。
アルミテープとは違い、深い銀色な気がします。
どうしても、棒身の傷に付いているものは、取れなかったです。
しかし、これでより十手らしくなったと思います。
特に藤巻十手の方は、時代劇でよく岡っ引きや目明かしが持っている、銀色の藤巻十手の様になりました。
本物と思われる十手なら、錆取りくらいまでしかしないと思います。
しかし、贋作と思われるものゆえに、十手を磨く経験のために使いました。
面白かったですが、疲れました。
ついでに、十手袋も新調しました。
これも、以前のものと同様に、刀袋をもとに作りました。