林忠英について
題名通り、林忠英についてです。
まず名前、忠英で「ただふさ」と読みます。意外です。
破れ傘刀舟悪人狩り第2話「鉄砲傷が呼んでいる」にて田中明夫氏が演じています。
この林忠英は老中・水野忠邦を浪人を使い襲撃させます。
そしてこの林忠英の目的は、老中の暗殺。ただ暗殺といっても革命や老中になろうとしているのではなく、本当に老中の殺害なのです。
殺害理由は大御所の御恩を受けた身でありながら、大御所亡き後ことごとくその者達を罷免、強制隠居させた老中は、家斉様の御意志を蔑ろにしたからというもの。
また、林忠英は実在する人物です。
「林忠英」で検索すると当人と思われる画像が出てきます。
実在の林忠英は、200石の旗本から1万石の大名にまで出世します。しかし大御所の逝去後、時の将軍・徳川家慶と老中・水野忠邦によって天保12年(西暦1841年)に罷免され、隠居することになります。(Wikipedia参照)
破れ傘刀舟の時代設定は、第19話から天保8年(西暦1837年)ということがわかります。
実在の林忠英が罷免されたのは天保12年(西暦1841年)、時代こそがズレますが林忠英の動機が、実在の林忠英が大御所亡き後に受けた待遇と同じなのです。
これは破れ傘刀舟悪人狩り第2話の林忠英は実在の林忠英といってもいいのではないでしょうか。